認識よりも深い「青」(詩論序説ノート)/まどろむ海月
 
えのなさをわかりやすく表現したいのです。(知よりも認識よりも深いそれの存在ゆえに、知や認識力の別の視点からの深さも見えてきます。)別にポストモダニズムを振り回したいわけではありません。もっと切実な欲求です。
 例えば一つ、青とは何か という謎が、世界観を根底から覆す深さがある、解き得ない衝撃的な謎であることが本当に分かれば、詩作に身命を尽くすとか、仕事のために過労死するとか、何事についてもヒエラルキーをつけたがる傾向とか、そういうことのくだらなさも自然にはっきりと見えてくるはずだとも思っています。くだらないことに振り回されざるを得ない状況を、常に相対化し得る視点は持てると思うのです。

 自
[次のページ]
戻る   Point(3)