『あなたへ、』最期の手紙/くろきた
お母さんは悔やんでばっかりです。
そんな事考えてたら、お母さんもあっという間に立派なおばあちゃんになってた。
体思うように動かなくなっちゃって、病院のベットでずっと退屈だなってすごして。
あーもう、早くあなたと色々思い出作っておけばよかった。
でもこんな身体じゃ無理か・・・って
言い訳しっぱなしだな、私。
本当に、こんなお母さんでごめんね。
ごめん。本当に、
ごめんね。
もしよかったら、また、あなたのお母さんになりたい。
・・・・なんてね。』
母親が、いや、母さんがもう危ないと
医者から電話を受けて病院に駆けつけると
病室の前で待っていた看護士にこの手
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