「思い至らなさ」と想像力/はらだよしひろ
に身を切るような思いをする事もある。でも仲は良い。「思い至らなさ」を認識しているから。
「思い至らなさ」があるから常に人は想像力を駆使するのだと思う。人と人は「理解しあえる」「分かり合える」と思って、それが出来ない状況になると、想像する事を止めて嫌悪感を抱いたり、偏見・誤解をしたりする。
「理解しあえる」「分かり合える」という心情には必ず、常識や先入観が付き纏っている。常識や先入観の範疇で物事を捉えられない時、思考を止めて感情が先走る。そこでは何も生み出されない。なぜなら想像する努力がなされないから。
父の名言、「俺はおまえの事をわかろうとは思わない。」 実はこの言葉、何が「思い至
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