労働/攝津正
が掛かる。それにも気を付けねばならぬと攝津は思った。
攝津は早退した次の日欠勤してしまった。
父が、もう車で送らない、と宣言したのを見捨てられたように感じ限界に達してしまった。
もともと、電車通勤していたのだし、可能な筈なのだが、どうにもナイーヴになり傷付き易くなっている。脆い、という印象。自分に対して。
攝津は、どうしたらいいのだろう、と暗澹たる気分になった。フリーライターやフリーの編集者を目指すか、Cafe LETSを本格経営するか。いずれも無理なような気がした。
何をやってもうまくいかない気がした。
実際、何をどうしても無理だし無駄だろうと思える。
攝津には何
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