開けゴマ/鵜飼千代子
 
                 あなたがいなくなる
             電車のドアが閉まる
                 缶コーヒーが冷たい
             
             ちいさく 手を振って
             心が伝わらないように
             ちいさく
             
             滑り出す電車が引き伸ばす 
             ここからずっと
             あなたの住む街まで
             長く遠く 
             想いを 繋げてゆく
     
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