開けゴマ/
鵜飼千代子
都心に向かう
あなたのリズムを背中に聞いて
昇り始めた朝日に向かい
アクセルを踏み込む
ねえ、
朝焼けが綺麗だよ
ハンドルの上に両腕を束ねて
頭を埋めて
息を詰めて
絶対 泣いたりなんかしない
きっとまた
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(1)