【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
かしら?)の気に入るような、つまり、自分自身、気に入るようなものは書けないし、何にしても、どこまで努力しても、「天才」とか「名人」とか自分で思うようにはなれない。
(池中茉莉花・レス、一条「ポエムとyumica」)
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わたしがブンガクゴク島にたどり着いたとき、そこは、無人の島だった。わたしは、長年連れ添った嫁を捨て、町で偶然拾ったyumicaを連れて島にやって来た。yumicaは、どちらかというと何も知らない女の子だった。わたしたちは一緒に島を探索し、寝床になるような洞穴を見つけ、そこで生活することにした。島での生活にも慣れた頃、朝、目が覚めると、yumicaの姿
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