交差点/……とある蛙
 


閃光…
僕は弾き飛ばされて
また交差点の端に戻る。
交差点では顔のない人々が行き交う。
交差点に音はない
交差点に色はない。

肩にはショルダーバッグ
Tシャツの上にはチェックのボタンダウン
ジーンズにスニーカー
見たようなかっこをしている彼ら
僕も同じで
その後をついて歩く

彼らには声がない。
僕にも声がない。
彼らには顔がない。
僕にも顔がない。

僕は歩きだす。


3

それは奇妙にネジ曲がった樹だった。交通量の多い交差点、中央通りと明神通りの交差点の中央、斜めに置かれている?いや、生えているのだ。大量の車がその脇を擦り抜ける。枝
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