愛が足りない/CAMILLE
「さあ、心臓の話をしよう」
名前の付かない生活と繰り返す死臭
或る者は可視領域にある組み合わせで血流を速め
また或る者は賢く壷の外で萎れて微笑む
狭い棺の中で生物学的な吐息に憧憬を抱いた刹那、
愉快な仲間達は笑ったまま猟銃をこちらへ向ける
落伍者たるワタクシは
畏懼とjealousyに全てを蝕まれた
顧慮しつ青春を紡ぎだす病人
かかる静謐なcampusで
赤い服を着た粗忽者になれたら
赤い服を着て粗忽者になれたら
亡命を企てて先日まあちょっと知ってるよ程度の女とランデヴに及んだのだが、先方は五時間以上に渡って一言も理解できない言葉を発し続け、風のように去っていった。
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