無題/xxxxxxxxx
 
は多すぎた。
すべてに線を結ぶことは出来なかった。
それは僕の世界が完結しないことを
意味した。
苦悶した。
しかしそのこと自体の意味は
わからなかった。
何故完結しなければならないのか。
それを問うには
空は空虚すぎて。
何も反響しない。

夜の毒気に中てられて、
眼窩から百合が咲いた。
百合は完結していた。
自らに雌雄を持っていたから。
百合を通して視る世界は、
花火の如く咲いていた。
どんなに小さなものでも。
世界中が咲き乱れていた。

吐き気がした。
僕は百合を引き千切った。
額には汗。
渇いた空気
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