無題/xxxxxxxxx
 
空気がすぐに乾かす。

夜の街には明かりが灯っていた。
少し前までは僕もこの中にいた。
受験生、という名目で戦っていたのだ。
ただ、名目なんてなんだっていい
なんてことに気付いたのは、
すべて終わった後だった。
目覚めたそれを抑えながら
戦った者(僕がそうだ)、
身を委ねて、落ちていった者。
どちらが後悔が少なかっただろうか?
どちらも後悔はあった、だろう。
それでも。
どちらかしかなかったのだから。
しかしそれらどちらも、
望んだものは同じだった、と思う。
それが欲しくて、
手を伸ばしていたのだ。



今、僕はそれ
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