どんな理由をつけたってやってることはたいていお見送りなのだ/ホロウ・シカエルボク
 
されていくものなのかまでは見当がつかないけれど
終わらない入浴みたいなものがあればとてもいいなと思うのだ
何千円かのガス料金にあくせくしているご身分のこちとらとしては
そんなことを書いていると突然今日の朝目覚めたときのことを思い出す
やはり俺は幾つもの時間の流れを見落としながら生きているのだなと思う
そう遠くない過去でさえもはや夢のような領域で舌を出している
そんなものが自分の後ろに40年分近くも連なっているのかと思うと
人生というものが無性に怖くなって身震いをした
どんなオトシマエをつければこの途方もない尻尾は満足するのか
安いハートブレイクみたいに切り捨てることなどもう出来な
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