どんな理由をつけたってやってることはたいていお見送りなのだ/ホロウ・シカエルボク
 

道端で死んだ猫のように振り切った
名前も知らない猫なので後ろ髪すら引かれることはなかったなんて感じで
つまらないことに夢中になり過ぎてはいけない
二度と帰ってこないものを悔やんでしまうばかりだから
ストイックになって褒めてもらおうなんて考えてるわけじゃない
ほんの少しバランスを変えてしまおうと考えてみただけ
時間の流れは出来る限り見送ることが出来るくらいがちょうどいい
例えば音楽に乗せて過ぎてゆく一分みたいに
このところ日々から言うと比較的暖かかった今日だけれど
もう太陽は居なくなってしまった
憂鬱な時間のように寒くなってくるのだ
執拗に静かに降り注ぐ雨が連れてくるいく
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