■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■/ひとなつ
大抵いつもこのゴミ捨てに行ったあと、
僕は家の玄関の前で倒れてしまう。
“電池切れ”だ
しかし、家に入らなければ爆発に巻き込まれてしまう。
僕は這いつくばって玄関ドアを開け
鍵を3重ロックし、密閉ボタンを押した。
今日はギリギリセーフ
老婆の家が爆発する音がドア越しに聞こえる。
同時に老婆の柔和な笑顔は、花火になって空に浮かび上がったことだろう。
見に行きたいが、もう電池がない
ここで電池が切れると月曜まで君に会えないのに。
僕は僅かな電力をキープしつつ自分をシャットダウンした。
これで今夜も君に
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