思春期の芸術的な衝動について/結城 森士
決して頭が悪いわけではないので(当然、馬鹿も天才も居ます)、何処からどう考えても間違っていることを、主張しようと思うわけがありません。確かに、社会には問題があるでしょうし、私たちは現代社会に対して漠然とした不安と不信感を抱いています。しかし、それは人類の発展とその是非にまで影響する難しい議論になってしまいます。人類の発展の立役者が、他でもない「言語」なので、その「言語」の存在についての議論を、上手く「言語」で説明できないのも、当然といえば当然でしょう。
こういった自己正当化に対して、ダメだしをする人(特に親)は多いですが、一理ある意見(場合によっては真理)を否定するということは、子供を、大人の
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