ニュートラル(ノルマ1)/uwyeda
無機質なポリスが私を殴り、蹴り上げ、叩き落とした挙げ句に、いくつもの釣り針で私の身体を吊り下げた。
それで終わりかと思えば、おあつらえ向きのサンドバックだと言わんばかりにまた滅多矢鱈に殴りつけてきた。
痛い、
痛い痛い痛い痛い痛い
痛いよ嫌だもうやめて殴らないでお願いだから後生だから
殴られた部分と突き刺さった釣り針の部分とが交互に痛い
身体中が火の玉になったようだ身体中の骨がきしむようだ
という風に、私の身体の痛点をもつ全ての細胞が悲鳴をあげなかった。
痛みのあまり声も出ず、ただ涙が頬を伝うばかりでもなかった。
限界を超えた痛みのせいで失神し泡を吹いてもいなかった。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)