明日ここに捨ててゆく花を選ぼう/ホロウ・シカエルボク
 
き延びてゆけない
そんな人生だってどこかにはあるものさ
それでいいんだと思えるほどには
俺は自分を割りきれなかった


ほんの少し出かけてくるよ
なにかを形にすることが出来たら
馬鹿みたいにニヤつきながらここに帰ってくる
楽しみにしてろとは言えないけど
余興みたいに待っていてくれたらありがたいと思うよ
明日ここに捨ててゆく花を選ぼう
プレゼントを贈るみたいに
コンセプトと誠実さで
あまり綺麗じゃなく
だけど見過ごせない
俺の言葉の代わりになるような花を
俺の人生の代わりになるような花を


さっきから何度も時計を眺めてしまうん
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