哀しい雨に歌えば/ホロウ・シカエルボク
生まれたことを誇りたいなら汚れて濡れて立ち尽くしてみせなよ
そんなふうにしなくちゃいけない、そんなふうにしてみせなければ
誰もおまえのことを認めようなんて考えたりはしない
おまえが諦めようが、泣こうが、首をくくろうが
音楽は必ず遠くから鳴り響いてくる
生きてることを誇れないなら
誇れるまで生きていくしかない
窓を開けて手をかざしてみろ、凍てつく雨はまだ降り続いているか?アスファルトを打ちつける無限の哀しみが聞こえているか?
重いビートを聞き漏らすな、誰もおまえのためにそれを新たにしつらえてくれはしない
重いビートを聞き漏らすな、泣き逃した産声が心臓の底辺で燻ってるのを感じたこと
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