哀しい雨に歌えば/ホロウ・シカエルボク
 
ことがあるだろう?
誰もおまえの欠落に名前をつけてくれたりはしない、それは無数の憤りの中からおまえが拾い上げてまとめなければならないものだ
そこから見える一番派手な傘に石を投げつけろ、護られることに対する嫌悪を存分に塗りつけて
ずぶ濡れになったことのないやつなんか俺は決して信用しないぜ
重いビートを受け止めて初めて
俺とおまえの間にバビロンへの橋がかかるのさ
欄干に立って存分に歌い上げろ、ウー・ラ・ラ
上手く歌い上げているうちは


誰もおまえがそこから落ちるなんて考えたりはしない



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