立つ勢いの豚/カンチェルスキス
ョンカタログの束をパレットに積み上げていく。
何度も何度もやった。
男のワキガがすれ違いざまにきた。
おれはそこで息を止め、後になると何もしなくなった。
あのさ、今度選挙あるだろ。
どの党に入れるか決めてる?
まだだったらさ、公明党に入れてくんない?
いや、とりあえず比例はさ。市長選は相乗りだから。
自分とこの選挙区は弱いんだよ。もっと伸びるといいんだけどさ。
ぜひ、考えてよ。
貴重な一票をさ、オレたちの未来の幸福のために。
休憩時間の食堂の一角は
バイトのやつらで華やいだ。
男も女も最初から友達みたいに
自分の電話番号を交換しあっていた。
A
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