Message from Skymail/にゃんしー
った。
その子が俺のことを好きだったはずなんかなかった。
メールはいつも俺のほうからしてて、
その子からしてくれたことはたったの一度もなかったし。
けど、「赤いタンバリン」を作ってくれたから。
Oh 愛という言葉に火をつけて燃え上がらす
いくらか未来が好きになる
Oh I want you baby,ひとは
愛し合うために生きてるって噂、本当かも
しれないぜ、赤いタンバリン
単音で、ところどころ外れているメロディが流れた。
ケータイを開くと、一言だけこう書いてあった。
『〓』
あるときその子は言った。
赤いタンバリンは、究極のラブソングなんだって。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)