夢で詩を書く/snowworks
 
、僕は床に就いた。

 僕がその晩見た夢とは、友人の妹が結婚することになり、なぜか彼女がその司会を僕に依頼し、僕もどういうわけか同意し、そのクセ直前になっても準備はできず焦る、という内容だった。彼女とも小学生のときからの知り合いであり、もしかすると彼女は僕のことを好いてるんじゃないか、と考えることがある女性だった。夢では、式の直前まで式次第も渡されずに僕は司会の席で汗でぐっしょりになり、勿論心地よい夢とは言えなかった。
 
 起きると小娘はノートと鉛筆を握り僕の枕元に正座していた。
「どうだった?」
「寝言は確かに言っておりました」
「ではノートを見せてみて」
「はい」
 ノート
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