宗教のための宗教とは(4)/生田 稔
 
最後の晩餐といわれるパンと葡萄酒による弟子たちとの契約は、再臨によって更新されます。変わるのではなく、衣をつけて新しくなるのである。
 今までのパンは苦しみのパンと言われ、救いのためのくるしい努力の生活を誓うパンであり。罪を表すぱん種は入っていなかった。しかし再臨のパンは新しいパン種を入れる。新しいパン種は、古いパン種と同じように象徴的で、パンの表す罪のない新しいパン種の入った人の体を意味する。そして同じように次に受ける葡萄酒も新しい完全な人間にふさわしい愛を表す蜂蜜が入る。このパンと葡萄酒にあずかる者は楽園となった地上で苦しい生活ではなく、楽しい幸福な生活を享受する。
 そしてもうひとつ、取
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