One Thousand 20th Century Chairs/捨て彦
 
との間廊下で立ち話をしていた。
「あーおもろ。なんやこれ」
「ほんまなんなんやろなー。あたしさっき普通に洗濯しててんで!」
「ほんまやで。おれだってこんなことなる思わへんかってんもん」
「あー。こんなに笑ったんめっちゃ久しぶりやわ」
「なんか偶然すぎて、めっちゃ怖いねんけど」
「ほんまやなー。なんか起こりそうやなー」ってユミちゃんが言ったその時、



ガツーン!



なんかすんごい光が周りを真っ白にして、おれらは眩しくて目を瞑った。マンションの壁になんか硬い物が弾けたような音やった。
「…なんなん?」
「……まぶし……」
目の前につるっつるの全身タイツでサング
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