One Thousand 20th Century Chairs/捨て彦
一部始終を見ていたのだ!しかし彼女はモチロン家政婦ではない!
***
「あのー。さっきなんか大きな音がしたみたいやけど…」
「あ、いや、おばあちゃん、なんでもないで。多分カミナリちゃうか。。」
「はぁ、そやけど、なんかえらい揉めてたみたいやね」
「いやいや、玉田のおばあちゃん、なんもないよ、気にせんとき」
間に入ってユミちゃんが話しかけた。
「ユミちゃん知ってんの?」
「ご近所さんやから」
「そこの男の人、えらい変わった格好してはるねぇ」
玉田のおばあちゃんはおっさんを見てえらい不思議そうやった。
「こんにちわ」
おっさんも予想外のことでちょ
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