「詩と詩論」(冬至書房新社 昭和55年発行)を読んで B氏との会話/リーフレイン
活躍した(現にそれをつづけている)詩人たちは、ほぼかれらの新建築を構成しつくしてしまった。それ以後の詩人達はどこへいっても天井また天井である。そして彼らの大部分は殆んど共通に自分達の前に構築されたそれらの建物の精神と技術を習得してしまった。彼らの強みはただちにその時代の構築の上に自分自身を打建てればよいことであって、その前々代の魅力はかれらから最早失われている、。それほどにかれらの詩の伝統は新しい。が、それが新しいだけにかれらのユニークなものは(もしそれがあるとするならば)ただちに露骨な独創を要求されている。(昭和23年)
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これで引用は終わりです。既に昭和23年にしてこの状況だったわけで
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