「詩と詩論」(冬至書房新社 昭和55年発行)を読んで B氏との会話/リーフレイン
けです。
このあたりから荒地派がくるわけですが、思うに荒地ってなあ、「テクニックより中身だよ」っていう話だったんじゃないかなってちょっと思いました。 もちろんテクニックもありなんですが、、、、 たまに、戦中派の書いたもの読んでて思うんですが、戦争っていう大ダメージの後で「英知の扉」が少し開いたんじゃないかなって、、日本なんか大して人口がいたわけじゃあないのにめちゃ大勢の兵隊さんが大陸に渡ったんですよね、帰ってこれたときに、行く前と一緒の人間がそのまま 帰ってこれたとは思えないんですよ。戦争がなかったらもしかして県外に出ることもなかった人が多かったんじゃないかとも思うんです。例えば吉岡実の瓜のような頭をした中国人が馬を走らせている詩なんかも思い出すんですが、あれは彼が大陸に渡らなかったら産まれなかった。
言いたい事が溢れてたある意味稀有な時代の必然の吐露が、荒地だったような気がするわけです。
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