製氷器。午前2時。/あぐり
 
。灰。の。水。の。心。に。手を、伸ばす。痛い。冷た、い。でも、これら。僕の。心だ。まぎれもない。僕の。心だ。製氷器を、なぞる。肩。に。寒気が。はしる。痛い。冷たい。固い。圧倒的、な確かさ。美しく。濁る。僕の心の。固まり。固まり。そう。固まり。全て。の。夜。が冷たい、から。製氷器。は。こんなにも。白く発光する。よ。今。僕と。製氷器。2つの間に。ある不確かな。確かさ。救う。人工的な白さ。ぎし、ぎしと、きしむ。体。を動かせて。製氷器を。手にとる。とる。布団から起き上がり僕は夜の気配を感じて今が午前2時を終わろうとしている事を知る。胸の下で。溜まって。凍った。製氷器。もう、きっと。1度だけしか、使えは、し
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