製氷器。午前1時。/あぐり
 
氷器の、中?かもしれない。飲み干したい。嫌に喉が渇いた。心の、灰の、水、の心を飲む。けれど、これらは1つ1つ区切られて、固まり、保存。の筈、だから。僕がごくごく、もしくはがりがり、と元の出所、げんみつ、には違う胃に戻してしまえば、どうなると思う。アルファベットで、数えて製氷器にどれぐらい注がれた、僕の心の、灰の、水、の心。夜、と混じりもせず。発光して冷える四角に収められ、ていく。早く、速く。凍れよ。凍れ、よ。僕は、それ、だけ、を、待って。白蛇に、その固さ、冷たさを、投げ、つけてやりたい。夜。今は、夜?主導権。僕か。白蛇か。製氷器か。答えは、無い。無いよ。赤、味を増していく、夜。深い、とは赤い。赤。
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