製氷器。午前1時。/あぐり
け?僕の心。不感症。凍る、とはこういう話。痛覚でしか、感知できない熱。は温もりと、同様。針は長いのも、短い、のも無い。=正確に僕は夜の何処にいるのかわからない。わからない。わからない。わかっている、ふり。温度も。白蛇も。固さも。光も。形も。自分も。鏡、は全て逆ですから。午前1時、と僕の血管が言う。信じていない、だろう?僕も。呼びかける、他人。いなくなって自分も離れて。自称が、許される世界なら、離人症です、か?自傷が、許されている世界だから、夜は更ける程、赤、味を増すのだ。白と、赤、と黒が藍に混じる。愛。消えていく、思考、の言葉。心の、灰の、水、の心。製氷器が発光して冷える。僕の手、はもう呼ばれない
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