テイルとダッタ/キムラタツオ
 
ただっただっただっただっただった

右目に だった が刺さって抜けずにいる
だった はずきずきと脈打ち街を
街だったにする
右手だったの親指だったで携帯だったに詩だったを
打ち込む朝だった

左目はまだ だった 程ではなく ている だった
電車が橋を渡っている
川が流れている
河川敷に緑が萌えている
のを見ている

右目だったを触った手だったで
左目で見ているにうつさないように
だっただけでは街はあまりに危険だった

このここ は
生成している劣化だった
生きている記憶だった
感情に囚われている理性だった
うまく行くのは料理と写真だけだ
机だったに置
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