宗教のための宗教とは(3)/生田 稔
 
ご存知であろう。アブラハムはイスラエルの先祖にあたる。ここのアブラハムから三代目にあたるのがヤコブであり、ヤコブの父はイサクであり、アブラハムの神イサクの神ヤコブの神という表現は大きな意味を持っている。現代世界にまで引き継がれてきた人類と神の戦いはこの3人から始まったのである。この取り決めは巧みに神の心と価値と意味を象徴的に表しているのである。
 現在のイスラエル共和国はやっとの思いで、神と必死の戦いの結果現在の立場を保っている。このイスラエルの立場はひいては人類全部の立場ではなかろうか。聖書を研究する人は聖書予言が現代に成就していることを、知っている。現代の人びともまた、それがイスラエル人以外
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