愛と真実(1)/生田 稔
 
は言う。
 当時私たちの教会は上昇期にあった。人は新興宗教の一つと考えている。教会のほうでは真の神の組織と考えている。いずれにせよ自分の組織や会社を立てねば、どんな法人も会社もなりたつまい。
 イエスは確かに自分より親や兄弟や肉親を愛する者は自分にふさわしくはない、いっさいを捨てて我に従うようにと教えた。
 簡単にいえば、その教えに、ただ中本姉妹だけでなく世界中の我らが教会の人々はしたがった。中本姉妹とだいぶ後になって、「姉妹、ご主人を離れるべきではなかったのですよ。従うこともまた主に忠実なのですよ。」とお話したら、中本姉妹は涙を流してかなり反抗された、何を話されたかは覚えがない。
 別居
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