鋸でぎこぎこ切っているのだ/人 さわこ
れる。しかたがないのでかるたをして、最終的にトランプを発明する。本来牛が食わないものを食わすからこんな事になるんだ。返す言葉もないという顔をしました。愛してる聞こえない。冷蔵庫を山ほど所持している紳士が、ひょんな事で沢山の知人にひとつずつ分け与えるが、そもそもその紳士にはあまり知り合いがいないという意味ではなく、冷蔵庫の余りもの。遺書、私が突然死んでしまったらどうしよう。子供のまま車窓の景色が通り過ぎていく。何一つ学ばないで、誰一人思わないで、私は海底を流れる。草の味を知り、あぶくを吐く。遠くなれば遠くなるほどに何も見えなくなるから、出来るだけ近づこうとする。でも遠くはずっと遠いままで、ずっと近づ
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