観念的な略歴(と、とりあえず名前をつけておく)/ホロウ・シカエルボク
 
だけどそれは果たして本当に、結果として何かを成し遂げているのだろうか?
俺が自分の中にどんなものも見つけられないとき濁った湖の底に沈んでいくような気持ち、だけどそれは果たして本当に、俺はなにも見つけてはいないのだろうか?

70年代を背負って一緒に死んでいったバンドが歌っているとき
俺はぼんやりとしたイメージの中で結果について考える
今この時俺が考えていることは
きっと今すぐに答えが出るような事柄ではないのだ
疑問の始まりから幾つもの昼と夜が過ぎたときに、初めて結果というものが生まれてくるのかもしれない
何も手にすることがなかった、そんな気分が
幾つもの昼と夜が過
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