観念的な略歴(と、とりあえず名前をつけておく)/ホロウ・シカエルボク
 
の上にもそこそこ訪れるものだ
むしろ恵まれれば恵まれるほど
うんざりするような人間がまとわりついてくるものかもしれない

高架の下を自転車で流しているときにはポスターカラーみたいな青と白が急行列車を追いかけるように流れていたのに
ウチに帰る頃にゃ妙に色合いにこだわったグレーが広がって
スタンダード・ナンバーみたいな速度で雨がパラついていた
そういう時の雨は一番重たく感じるものさ
独り言を言いながら何かをする時間が増えてきたのは、腹の中だけじゃ消化出来ない物事がだんだん増えてきたせいなのか?

俺が自分で何かを成し遂げたと思った時は天にも昇るほど気持ちがいい、だけ
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