それでも僕らはきっと祈りのために/ホロウ・シカエルボク
 



立ってられないくらい
馬鹿にされるに違いないのだ


僕らは階段をのぼる
僕らは階段をもっとのぼる
実験の末に
本能を曲げられたマウスみたいに
僕らは
それをのぼりつづける
最上階がどうでもいいのなら
僕らには
理由がないはずなのだ
こじつけてまで
のぼる理由を
どうしても
僕らは見つけられない
少し先にいた
友だちがおかしくなる
笑いがとまらなくなって
せっかくのぼってきたものをはるか下まで転げ落ちてしまった
(もうあれでは誰にもどうすることも出来ないだろう)


ブリキ細工のようなカラスが

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