それでも僕らはきっと祈りのために/ホロウ・シカエルボク
 
りして
過ごしてきた
雑食の世界
僕らはあそこに居た
便宜的な名前と
便宜的な肉体を
持って


階段の表面には
貝殻が敷き詰められている
進化の歴史を語るには
これ以上はないといったような
生意気な様子で
だから
僕らは
踏みしめる足を
容赦することが出来ず
ずっと疲れる
ずっとずっと疲れる
かなしい気分は
看板みたいに
額に
掲げてきたけど
こんなに
現実的なものではなかった


僕らの足は止まらない
僕たちは
もう
あきらめることは出来ない
一度
許されてしまったら
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