静かな人へ、/e.mei
 
 
 僕を、
 ふきつけた。

 
 消え失せるものを追いかけない自分の愚かさが、憎い。
 夜明けを待ち震えるきみは、太陽を知っているのだろうか。


                        (餓えている。)                                 (――何に?)


 ……寒い日に――
        誰もが秋の日を忘れ――
                  明けた朝のことを夢見ている。
         夜明けだけは等しい――
    なんて――
 幻想を、

   
                    繰り返し眠り
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