神様に近い場所/蓮沼 栞
な目をして
窓から見える雪を見つめる
僕は唱を見つめて
彼女が気付くのを待つ
唱は僕の視線に気付くと
恥ずかしそうに赤くなるんだ
唱は雪が好きだね
想は嫌い?
好きだよ
唱はまた窓を見つめて
もっと悲しそうな目をした
僕はそれを黙って見つめる
いつか話してくれるよね
君の闇
二人はカレーを食べ終えると
ベッドに入って眠る
想と唱は一度も体を重ねた事がない
でも毎日
手をつないで眠る
唱がいつか言っていた
手をつないで眠るとね
同じ夢に行けるん
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