ベネズエラの夜に、/e.mei
んを出す。俺はホセを思い出し大量のリベラを嘔吐してしまった。ああ、ベネズエラの夜は長い。
俺たちが宿へと帰るとホセは稲妻のように光り輝き消えてしまった。リベラはホセがいた場所に置かれていた青狸を撫で、窓から放り投げた。庭に落ちた青狸は早くも増殖をはじめ、俺は深い溜息をついたあと椅子に腰掛けた。マンモスは毎度ながらもうどんを鼻から出し、青狸の増殖を泣きながら見ている。(夜があけるころには太陽が青狸を消滅させるからだろう。)空も静かに青狸を見つめ、リベラは語らぬ者の名を繰り返し呼ぶ。(彼自身、返事がこないと知っていながら……)ベネズエラの夜は長い、ベネズエラの夜は長いのだけれども、
マンモスは
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