ベネズエラの夜に、/e.mei
スは鼻からうどんを出しながらも消えていく青狸を見つめ、朝までただ泣き続けていた――
*
ホセ! 静かに流れるリベラの泉に恋に別れを告げた彼の輝く肉体が泳ぐ。
朝、俺たちが少年の死を知る頃には彼はすでに長い時間を泳ぎ、いっそ永遠とも思えるこのリベラの流れを、このまま遠くに離れた星へと送れれば良いと俺は思った。「悲しい」とマンモスは鼻からうどんを出し、泳ぎ疲れたホセはリベラの泉で溺れてしまう。夢の息吹を感じて、彼は意識を失う。(リベラは黙ってギタ―を用意し、ホセに投げつけた。)リベラの上のホセ、まだ春は遠く、歌え、悲しみの歌でもいい。
夜が消し去ってしまった美しき少年、誰
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