世界中の誰よりもっと/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
ああああああああー
そこで目が覚めた。悪夢のせいで彼の身体から大量の汗やら赤いものやら黄色いものやらがあたり一面に広がっていた。彼は数千年の修行で身につけた秘術を口に宿し一瞬で部屋をきれいにしてから、違う秘術で状況を確認することにした。彼の身から秘術が口に宿されると、天井に上空から見た東京近郊図が展開される。何事もないことがはっきりわかった。彼はこれからどれほど待ちつづければいいのかを考えた。考えた。考えた。考えた。結局よくわからなかったので師匠に電話する事にした。先ほどの悪夢のせいで、師匠とは言えあまり話したい気分ではなかったのだが、自分のこれからの身がかかっているのならばそれはやむを得ない
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