「名」馬列伝(7) アサヒエンペラー/角田寿星
中舘騎手に対する評価は、そんな感じだった。
そして、日本ダービー。彼と中舘は、いつもよりスタートよく好位置につけることに成功。
3、4角で外に持ち出し、直線の入り口では先頭に立つ。積極策だ。
内のほぼ同じ位置に、大流星でお馴染みのダイナガリバーがいた。内と外、離れての叩き合いに負ける。3着。
その後。蛯沢騎手に乗り替わり、秋緒戦のセントライト記念を2着し、本番の菊花賞は脚部不安で回避。
翌年。復帰戦の条件戦、鞍上は再び中舘騎手。天皇賞に出走するため、勝って賞金加算が絶対に必要であった。
が。好位から前を捉えられず、まさかの2着。
また勝てなかった。レース直後の中舘騎手は顔
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