「名」馬列伝(7) アサヒエンペラー/角田寿星
 
員の努力と執念で、なんとか脚を持たせて使っていた。

期待の一頭であった。未勝利、条件戦を連勝し、クラシック戦線に名乗りをあげる。
迎えた弥生賞では、2歳チャンピオンのダイシンフブキら重賞実績馬をおさえ、1番人気。
ところが、痛恨の出遅れ。3角から早めのまくりを入れるも前を捉えられず4着。
皐月賞。1000m60.2秒とやや速いペースのなか、好位を追走。
脚を溜めていたダイナコスモス、フレッシュボイスが直線を抜け出し、6馬身離されての3着。
NHK杯。中段からの差しを図るも、前には届かず後ろから差されるの最悪の結果で3着。

この段になって周囲からは中舘騎手に対するバッシングが激
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