ようすいの丘/e.mei
 
ようでした
 太陽は 繭に隠れてはまた融け合う事を待ち望んでいます
 雨はやはり降り続け ……


    (あなたの 中 たえず疼いていた愛以外の衝動は世界に 安らぎをあたえていました
     夜の繁み 葉から垂れる水滴に舌を這わせて
     蠢かせる色情の結末を私は知っています
     月のない空の下で話しなさい 罪はわたしが負いましょう
     わたしが あなたを 赦します)


 ――あなたは 光と風に繋いだ糸を歓楽の鎖から断ち切って永遠へと引き摺って行くのです
 ――けれどわたしはあなたが世界になったとは思いません


 もう何度過ちを犯したか 月
[次のページ]
戻る   Point(13)