a fair, brown, trembling woman/月乃助
 
する


あたしなど はけない 小さな靴
が、次の 可愛い女をまっていた 朝
きみが 笑う だから、あたしは
どうして も 
とめられなくなる


つま先を 切り取って
靴をはいて たちあがる
ぴったしの それに きみは もっと
優しくだきしめる から
あたしは、せいいっぱいの
微笑をかえし
顔をよせる


血はいつか
靴を真っ赤にそめるのに
ポリエステルの 白いドレスで
にぎやかな街に 出かける、
よろこびに
しゅくふくに
選ばれた 当然の顔をして
いたみは しあわせに こたえてしまう



血まみれの 靴を 暖炉にあぶりながら

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