どうして、また/ホロウ・シカエルボク
 
見逃しただけかもしれないが―見たことなかった、見たことなかった、見たことなんかなかったんだよ

もしも魂が抜けだしたら、ねえ、どこへ行くっていうんだろう?身体の中じゃもどかしい魂、だけど抜けだしたら伝える声なんかない、綴る指先もないただの永遠…もしも終わらずにいる気ならそのまま、中空に、中空に、中空に浮かんでそのまま、漂い続けるしか能のない魂、それは究極の世界か、それとも堕落か…誰にもそんなことを決めることは出来ない、けれど、何かを歌うにはもどかしいぐらいがちょうどいい、そんな風には思わないかい、そんな風には…ビルの隙間を抜けだしたら長い息を吐け、誰にもお前のマイナスを気取られないように―ど
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