さいなら、後ろのラビデス/多々田 駄陀
 
ウソの名前をください、神様。

恋とは、だぶだぶの子豚のフォーム。
後ろにこすり付けた前の輪廻はだれ?

裸足で開こうとすれば、互角に頭突きする懲りない団欒。
差支えなければ恋とはいわず、愛とは言わず、
分に見合わず、行きずりの如く、野垂れ死ぬ。
極度に逸脱した脳天気。
負荷の掛かったヒスを起こせ。別の言葉は背負うな。
怒鳴り声なのじゃ。悲喜交々、晴れ。

ウソの名前をください、神様。

喧嘩の理由が、飢えた身で華奢なエゴにあるなんて。
卑怯にも拒否されておりますので、
当節ここのすれっからしは痩身のチンチロリン。
溜飲いたしがたく、勝手に形を丸め、
或いは辞め
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