さいなら、後ろのラビデス/多々田 駄陀
 
辞める。謝る。やだ。まだ、やる。
「堪忍して、適当に抱いたこと。」

ウソの名前をください、神様。

日本脳炎がなつかしい。
ほんに幸いです。
いえ、災いです。

軽井沢に避暑に行きましょう。

尿管の排するところ、
恥が濾されて痩せれば讃美。
さすれば、仰せの通りに手を叩いて
卑怯者にも微笑を湛えて、キス。
でございます。

ウソの名前をください、神様。

「善人たちの行いに何の褒賞や」

どーか、腹をお括り下さい。
喉をお締め下さい。
毒はとうに周っております。
このまま接吻を欲しがったりすると
気を違えてしまうことになりますから。

奴隷と警察に散々やられた瀕死の病人や、
つま先を入れたい違反の子等が、
爛れた男の訴訟の問いかけにちゃんと抱かれては
されるがままに焼かれていくのをみて、
うれしそうに泣いたのでございます。
 
ウソの名前をください、神様。

せえーの、ば〜か。。

ウソの名前をください、神様。

さいなら、後ろのラビデス

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